2025年も残すところわずかとなった12月29日(月)「年末年始を生き抜くための歳末駆け込み相談会」を開催いたしました。
今年の年末年始は9日間という長期休暇です。世間が休息ムードに入る一方で、この期間は生活に困窮されている方々にとって、まさに「生存に関わる危機」となりかねない過酷な時期でもあります。
当日は、温かいカレーライスを用意し、厳しい寒さの中で不安を抱える方々の相談に応じました。本記事では、その開催背景と当日の様子をご報告いたします。
なぜ、12月29日なのか? ― 年末年始に生じる「支援の空白」
私たちがこのタイミングで相談会を開催したのには、切実な理由があります。
- 行政窓口の閉鎖 生活保護や生活困窮者自立支援制度を担う福祉事務所や自立相談支援機関は、年末年始の期間中、一斉に閉所します。これにより、公的な支援を受けられない**「支援の空白期間」**が生まれてしまいます。
- 居場所と仕事の喪失 不安定な就労・居住状態にある方にとって、年末年始は試練の時です。日雇い等の仕事が途絶えるだけでなく、生活拠点としているネットカフェが満室になったり、寮が閉鎖されたりすることで、雨風をしのぐ場所さえ失ってしまうリスクが高まります。
行政や他の民間支援機関の動きが手薄になる12月29日こそ、誰かがそこにいて「助けて」と言える場所が必要であると考え、私たちはこの相談会を企画しました。
当日の様子:温かいカレーと、明日への安心を
当日は、生活や住まいに関する相談はもちろんのこと、まずは冷え切った体を温めていただくため、特製のカレーライスをご用意しました。
支援の現場では、温かい食事を共にすることで張り詰めた心がほぐれ、抱えている悩みを少しずつ話し出せることがあります。 「年末年始をどう過ごせばいいかわからない」「手持ちのお金が尽きてしまう」といった切実な声に対し、スタッフが一人ひとりの状況を聞き取り、利用可能な制度の案内や、緊急的な支援策の検討を行いました。
「これでなんとか年を越せそうです」
相談を終え、カレーを召し上がった方からのその一言に、私たちも活動の意義を再確認しました。
今後に向けて
今回の相談会で、年末年始の入り口における危機を回避する手立てを講じることができました。しかし、9日間の連休はまだ始まったばかりです。
わかちあい練馬では、この長期休暇中も支援の空白によって命の危険に晒される方が一人でも減るよう、引き続き状況を注視し、必要な支援活動を展開してまいります。
寒空の下、会場に足を運んでくださった皆様、そして日頃より私たちの活動を支えてくださっている寄付者・ボランティアの皆様に、心より感謝申し上げます。
