当法人事務局長の幸田良佑が東洋大学社会学部「ダイバーシティ概論」にて講演を行いました

2026年5月29日、東洋大学社会学部国際社会学科の必修科目「ダイバーシティ概論」(担当:井沢泰樹教授)にて、当法人事務局長・幸田良佑が講演を行いました。受講者は社会学部国際社会学科の1年生約130人です。

生活困窮・ホームレス支援の現場から

講演では、当法人の活動紹介とともに、生活困窮・ホームレス問題の構造的な背景についてお話しました。

「ホームレス」という状態はそれ自体が危機なのではなく、DVや家賃滞納、施設からの退所など、その前段にある「危機」が積み重なった結果である——。支援の現場で出会ってきた方々のリアルな状況をお伝えしながら、個人の問題に帰結しがちな社会の見方を問い直す時間となりました。

「申請主義の壁」を体験するワーク

後半は、生活保護の申請をめぐるロールプレイを実施。学生の皆さんには架空の人物(ペルソナ)を担当してもらい、福祉事務所の窓口に見立てた相談のやり取りを体験していただきました。

「生活保護を申請したい」と明言しなければ申請書を受け取れない——実際に一部の窓口で起きている「水際作戦」を疑似体験することで、制度へのアクセスが阻まれることの意味を、頭ではなく身体で感じてもらうことができたと思っています。

ワーク後の反応では「めんどくさい」「意地悪だと思った」という声も出ました。それが狙いでもあります。制度の壁は、当事者にとってそれ以上に高く険しいものです。

社会学を学ぶ1年生へ

社会学部の初年度必修という場をいただいたこともあり、講演の締めくくりには、社会のなかの困難を「個人の責任」に帰さず、構造やシステムの問題として問い直してほしいというメッセージをお伝えしました。

また、NPO法人での就職というキャリアの選択肢についても触れました。社会課題の解決を職業として選ぶ道があることを、入学直後の時期に知っていただけたなら幸いです。

おわりに

井沢泰樹先生、ならびに熱心に参加してくださった学生の皆さんに、心よりお礼申し上げます。

わかちあい練馬は今後も、学校・大学・地域の場での講演・出前授業の機会を積極的にお受けしています。ご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。